型枠工事の概念
型枠工事の概念
型枠大工の歴史は鉄筋コンクリートの歴史と足跡を同じくする。
日本に鉄筋コンクリートの建築物が建てられた明治時代、専門工事業は皆無、従って当初は木造建築の大工に参加を依頼した。元来、大工は建物を建造する工程で一番大切なことは水平垂直を測定して維持すること。
鉄筋コンクリートの建築工程でもその特性は活かされて、現在でも「墨出し」と呼ばれる水平垂直を測定する仕事は型枠大工の責任とされている。さらに柔らかいコンクリートを流し込むための枠が木材で作られる作業も大工の仕事とされ、コンクリートの「型」を作る「枠」の意味で「型枠大工」と名称されるようになった。
木材で型枠を作り、柔らかいコンクリートを流し込み、コンクリートの強度が増した後、型枠は外される。
<資料:日建大協>
「型枠」とは・・・
流し込んだコンクリートを受け入れ、成形硬化させるための柱・梁・床・壁などの原寸型に組み建てられた仮設工作物で、堰板と支保工からなる枠組をいう。
型枠は打設されたコンクリートが硬化し、十分な強度ができるまでの間、その養生するための型枠存置期間が設けられている。型枠は「通り心」に基づいて表示された各種の「墨」に沿って柱・梁・床壁などのコンクリート型を現寸どおりに組み建てる。